
最近、後ろから呼ばれたときに、首だけでは振り向きにくくなっていませんか?
車で後ろを確認するときに体ごと向きを変えたり、左右を向いたときに「前より首が回らなくなったな」と感じたりすることもあるかもしれません。
そんなとき、
「首が硬くなったから、首をストレッチしなくちゃ」
と思う方も多いと思います。
でも、一度振り返ってみてほしいのが、普段の生活です。
スマホを見る、パソコンを使う、本を読む、料理をする。
私たちの生活には、下を向いたり、近いところを見続けたりする時間がたくさんあります。
また、何かに集中しているときに、知らないうちに歯を噛みしめている方もいます。
首の動きが気になると、どうしても首だけに目が向きますが、首の周りには頭、肩、背中、あごなどがあります。
目を使い続けたり、歯を噛みしめたりすることで、首やその周りにも力が入り続けることがあります。
だからこそ、首を一生懸命動かすだけではなく、
下を向いていたら上を向く
近くを見続けたら遠くを見る
噛みしめていることに気づいたら力を抜く
そんな小さなことも日常生活に入れてみてほしいと思います。
今回は、首が回りにくい、後ろを向きにくいと感じたときに確認してほしい体の使い方と、今日からできる簡単なことをお話しします。
首が回りにくくなったら、普段の姿勢を振り返ってみましょう

もちろん首の動きも確認したいのですが、それだけではなく、普段の頭の位置や姿勢も一緒に見てみてください。
私たちは思っている以上に、一日の中で下を向いて過ごしています。
スマホやパソコンを見る時間、下を向いていませんか?
そのため、自然と顔も下を向きます。
パソコンも画面の位置や座り方によっては、頭が前へ出た姿勢になりやすくなります。
そのほかにも、
本や新聞を読む
料理をする
洗い物をする
手元で細かい作業をする
など、日常生活には下を見る動作がたくさんあります。
ここでお伝えしたいのは、
「下を向いてはいけない」
ということではありません。
生活していれば、下を向くことは当然あります。
気にしてほしいのは、
「下を向く動きばかりになっていないかな?」
ということです。
一日の中で下を見ることは何度もあるのに、上を見ることはほとんどない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
まずは、自分が一日の中でどんな姿勢で過ごすことが多いのかを振り返ってみてください。
頭の位置が変わると、首だけの問題ではなくなります
ところが、下を向いたり頭を前へ出したりする姿勢が続くと、頭だけではなく、背中が丸くなったり肩が前へ出たりと、上半身全体の位置も変わってきます。
私はレッスンで姿勢を見るときも、一部分だけを見るのではなく、体全体のつながりを見ています。
首が動きにくいからといって、首だけを動かせばいいとは限らないからです。
「首が硬い」と思っていたけれど、実際には背中も動きにくい。
胸まわりも動きにくい。
肩まわりにも力が入っている。
そんなこともあります。
一度、鏡の前で楽に立って、横から自分の姿を見てみてください。
頭だけが体より前へ出ていないでしょうか?
あごが前へ出ていないでしょうか?
背中が丸くなっていないでしょうか?
首だけではなく、今の自分がどんな姿勢になっているのかを確認してみましょう。
後ろを向くとき、首だけではなく上半身も使っています

後ろから呼ばれたとき。
車で後ろを確認するとき。
後ろにある物を取ろうとするとき。
左右を確認するとき。
以前は何も考えずにできていたことだからこそ、動きにくくなって初めて気づくことがあります。
左右を向いたときの違いを確認してみましょう
そこから、ゆっくり右を向きます。
次に、ゆっくり左を向きます。
無理に後ろまで見ようとする必要はありません。
ここで確認してほしいのは、
右と左で向きやすさが違わないか
肩まで一緒についていっていないか
途中で動きにくくなるところがないか
以前より後ろが見えにくくなっていないか
ということです。
「右は向きやすいけれど、左は向きにくい」
というように、左右で違うこともあります。
また、自分では首を動かしているつもりでも、実際には肩や体ごと向きを変えていることもあります。
毎日何気なくしている動作だからこそ、一度意識して確認してみてください。
胸や背中も左右に動かしてみましょう
ところが、座っている時間が長かったり、前かがみの姿勢が続いたりすると、上半身を大きく動かす機会そのものが少なくなります。
そこで、首だけではなく胸や背中も確認してみましょう。
両腕を胸の前で軽く組みます。
正面を向いた状態から、上半身をゆっくり右へ向けてみます。
一度正面へ戻ったら、今度は左へ向けてみます。
右と左で動かしやすさに違いはありませんか?
どちらかだけ動きにくくありませんか?
胸や背中も一緒に動いていますか?
首が回りにくいからといって、首だけをグルグル回すのではなく、その周りの体がどう動いているのかも見てみてください。
下を向いていたら上を見る 近くを見ていたら遠くを見てみましょう

難しい運動を始める必要はありません。
まずは、普段よくしている動きとは反対のことを、少しだけ入れてみましょう。
スマホを置いて、ゆっくり天井を見てみよう
そして、そのままゆっくり天井を見てみましょう。
勢いをつけたり、無理に首を反らしたりする必要はありません。
自分が動かせる範囲で、ゆっくり上を向きます。
「ずっと下を向いていたから、今度は上を向いてみよう」
そのくらいで大丈夫です。
パソコン作業が一区切りついたら、上を向く。
洗い物が終わったら、体を起こして上を見る。
本や新聞を読んだあとにも、ゆっくり顔を上げてみる。
外にいるなら、足元ばかりではなく空を見上げてみる。
何回やらなければいけないと決めなくても構いません。
「そういえば、ずっと下を向いていたな」
と気づいたときに、
スマホを置いて、ゆっくり天井を見る。
まずは、こんな小さなことから始めてみてください。
近いところを見続けたら、遠くを見てみましょう
画面や手元に集中していると、長い時間ほとんど同じ距離を見ていることもあります。
目を使い続けることも、首や肩まわりに力が入り続けるきっかけになることがあります。
だから、近いところを長く見ていたことに気づいたら、一度画面から目を離してみましょう。
窓の外を見る。
部屋の中の遠くを見る。
外にいるなら、少し遠くの景色を見る。
特別なことをする必要はありません。
「近くを見ていたら、遠くを見る」
これも日常生活の中で思い出してほしいことの一つです。
スマホやパソコンを使わない生活にするのは難しいですよね。
だからこそ、
下を向いたら上を見る。
近くを見続けたら遠くを見る。
使わないようにするのではなく、同じ使い方ばかりにならないようにする。
そんな考え方でいいと思います。
歯を噛みしめていないかも確認してみましょう

それが、歯の噛みしめです。
何かに集中しているとき、知らないうちに上下の歯をグッと噛みしめていませんか?
噛みしめが続くと、あごだけではなく、首や肩まわりにも力が入りやすくなることがあります。
まずは「噛みしめている」と気づくことから
スマホを見ているとき。
家事をしているとき。
何かを一生懸命考えているとき。
ふとしたときに、
「今、歯を噛みしめていないかな?」
と確認してみてください。
普段から噛みしめることが当たり前になっていると、自分では力を入れていることに気づいていない場合もあります。
だから、最初から
「絶対に噛みしめないようにしよう」
と頑張らなくても大丈夫です。
まずは気づくことです。
「あ、今噛みしめていた」
と分かったら、一度口元の力を抜いてみる。
そのときに、肩にも力が入っていないか確認してみてください。
肩が上がっていたら、ふっと力を抜いてみる。
あごや肩、首まわりに力が入り続けていないか、自分の体に目を向ける時間を少し作ってみましょう。
首が気になるときほど、首だけを何とかしようとしない
「首のストレッチをしよう」
「もっと首を回そう」
と考えやすいと思います。
でも、普段の姿勢を見ると頭が前へ出ている。
胸や背中も動きにくい。
近いところを長時間見続けている。
歯を噛みしめている。
肩にもずっと力が入っている。
このように、一つではなくいくつかのことが重なっている場合もあります。
だからボディスタジオ湊では、一つの場所だけを見て運動を決めるのではなく、その方が実際にどんな動きをしているのかを見ています。
立つ。
座る。
歩く。
腕を上げる。
振り向く。
こうした普段の動作を確認すると、自分では気づかなかった体の使い方が見えてくることがあります。
病気やケガを診断するのではなく、今どんな体の使い方をしているのかを一緒に確認し、その方に必要な動きを考えていきます。
まとめ いつもと反対の動きを少しだけ入れてみませんか?

後ろを向きにくい。
そんな変化を感じたとき、
「首が硬くなったから」
だけで終わらせず、普段の生活を少し振り返ってみてください。
スマホやパソコンを見て、下を向く時間が長くなっていませんか?
近いところばかり見続けていませんか?
何かに集中すると、歯を噛みしめていませんか?
肩や首に力が入りっぱなしになっていませんか?
全部を一度に直そうとしなくても大丈夫です。
まずは日常生活の中で、
下を向いていたら、スマホを置いてゆっくり天井を見る。
近いところを長く見ていたら、窓の外や部屋の遠くを見る。
時々、右と左にもゆっくり顔を向ける。
歯を噛みしめていることに気づいたら、一度力を抜いてみる。
こんな小さなことから始めてみませんか?
運動というと、
「時間を作って30分やらなくてはいけない」
「トレーニングをしなくてはいけない」
と思う方もいるかもしれません。
でも、日常生活の中で自分の体の使い方に気づいて、いつもと違う方向にも少し動かしてみることも大切です。
「最近、後ろを振り向きにくくなった」
「首だけではなく、自分の姿勢や動きも見てほしい」
「何か運動を始めた方がいいと思うけれど、何をしたらいいか分からない」
そんな方は、ボディスタジオ湊で一緒に今の体の使い方を確認していきましょう。
運動が久しぶりな方でも大丈夫です。
その方の今の体に合わせて、呼吸、関節の動き、姿勢、やさしいトレーニングなどを組み合わせていきます。
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