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食欲コントロールセミナー完全まとめ

こんにちは!

先日開催した「食欲コントロールセミナー」にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

今回は、セミナーの内容を復習したい方や、参加できなかった方のために、主なポイントをまとめてご紹介します。

そもそも、なぜ食欲は止まらないのか?

「食べ過ぎないようにしよう」と思っているのに、ついつい食べ過ぎてしまうことはありませんか?これは意志が弱いわけではなく、私たちの体に備わった自然なメカニズムが関係しています。食欲がコントロールできない理由は、単に意志の強さの問題ではありません。実は私たちの脳と体の仕組みに深く関係しています。

血糖値の変動

食事によって血糖値が急に上がり、その後急に下がると、体は再び食べ物を求めるようになります。特に甘いものや白いごはん・パンなどを食べると、この上下の動きが激しくなり、すぐにまたお腹が空いたように感じてしまいます。

脳の喜びを感じる仕組み

食べ物、特にカロリーの高い食品を食べると、脳内で「喜びを感じる物質」が出ます。この反応は、昔、食料が不足していた時代に、生きるために必要なエネルギーを確保するための大切な仕組みでした。

現代の食環境との不釣り合い

問題は、現代社会では高カロリー食品が簡単に手に入るのに、私たちの脳はまだ「飢餓に備えて食べておく」という古い考え方で動いていることです。この「進化」と「現代の暮らし」のギャップが、食べ過ぎの大きな原因となります。

甘いものが手放せない理由

「今日はお菓子を食べないぞ」と決意しても、仕事の合間についつい手が伸びてしまう。そんな経験はありませんか?甘いものを食べると幸せな気分になりますが、なぜこれほど甘いものをやめられないのでしょうか。実は体の中で起きている様々な反応が関係しています。

筋肉量が少ない

筋肉は体の中で最も多くの糖を消費する場所です。筋肉量が少ないと、食べた糖が消費されずに余ってしまい、脂肪として蓄えられやすくなります。また、余った糖は血糖値を乱れさせ、さらに甘いものが欲しくなる悪循環を生み出します。

セロトニン不足

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を良くする働きがあります。このセロトニンが不足すると、無意識のうちに甘いものを求めるようになります。甘いものを食べると一時的にセロトニンが増え、気分が良くなるからです。

白砂糖の問題

白砂糖は自然の甘みとは違い、体に与える影響が強すぎます。自然の甘みのある食品(果物など)には食物繊維やビタミンも含まれていますが、白砂糖にはそれがありません。白砂糖を取り続けると、どんどん甘みに対する感覚が鈍くなり、より多くの砂糖を欲するようになります。

隠れた砂糖の存在

気づかないうちに多くの砂糖を食べているケースが多いです。調味料や加工食品、飲み物など、思いがけない食品に大量の砂糖が含まれていることがあります。

例えば:
市販のトマトソース:小さじ2杯分の砂糖
フルーツヨーグルト:角砂糖4〜6個分
スポーツドリンク:500mlあたり角砂糖7〜8個分

パンやラーメンが"やめられない"仕組み

朝はパン、昼はパスタ、夜はラーメン…。そんな「小麦三昧」の日々を送っていませんか?多くの人が「パンやラーメンをやめたいけどやめられない」と悩んでいます。なぜこれらの食品はこれほど魅力的で、やめるのが難しいのでしょうか。その秘密は私たちの脳と体の反応にあります。

炭水化物と脳の幸せ感

パンやラーメンなどの炭水化物は、「幸せを感じるための脳の物質」を増やす働きがあります。ストレスを感じるとき、無意識に「パンやめんが欲しい」と感じるのは、体が自然と幸せな気分になろうとしているためです。

グルテンフリーがなぜ人気か?

小麦に含まれるグルテンという成分は、一部の人にとってお腹の調子を悪くし、また脳に働きかける物質を作り出すことがあります。これらの物質は「やめられなくなる」「もっと欲しくなる」という気持ちを引き起こす可能性があります。
グルテンフリーの食事が人気なのは、

小麦を避けることで:
お腹の調子が良くなる人が多い
パンやめんへの依存感が減る

代わりに野菜や肉、魚などの栄養価の高い食品を食べる機会が増える、といった効果があるためです。

麺類の食べ方と噛む回数

ラーメンなどの麺類は、あまり噛まなくても短い時間でたくさん食べられてしまいます。噛む回数が少ないと、お腹がいっぱいと感じるまでの時間が長くなり、結果的に食べ過ぎにつながります。

日本人だからこそ知っておきたい

海外の食事法や健康法が次々と紹介される現代。しかし、私たち日本人の体は何千年もの間、日本の環境と食文化に適応してきました。欧米人とは体質や腸内環境が異なる日本人だからこそ、知っておきたい食事の知恵があります。古くから伝わる和食の知恵を見直すことで、私たちの健康は大きく改善する可能性があるのです。

お米を食べることの意味

日本人は何千年もの間、お米を主食としてきました。そのため、日本人の体は遺伝的にお米の消化に適しています。お米(特に玄米)はゆっくりと消化され、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。

お米とお味噌汁の組み合わせは最高

この伝統的な組み合わせには深い知恵があります:

お味噌汁の具(野菜、わかめなど)が食物繊維を提供し、血糖値の上昇を緩やかにします
発酵食品である味噌はお腹の善玉菌を増やし、消化を助けます
汁物を先に飲むことで満腹感が得られ、ごはんの食べ過ぎを防ぎます

日本の食事の変化と影響

昔ながらの和食は栄養のバランスが良かったのですが、今の日本の食事は欧米風に変わり、白いごはんや加工食品の割合が増えています。一方で、日本人は欧米人と比べて炭水化物の消化に関する体の特徴があり、この食事の変化が特に影響を与えている可能性があります。

お腹の中の善玉菌の特徴

日本人は海藻や発酵食品をたくさん食べてきた歴史から、特有のお腹の中の善玉菌の組み合わせを持っています。しかし、食生活の変化によってこのお腹の環境が乱れ、食欲を調整する機能にも影響を与えていることがわかってきました。

コントロールを難しくする隠れた原因

「食事制限をしているのに痩せない」「いくら頑張っても食欲が抑えられない」と悩んでいる方は多いでしょう。実は、食欲のコントロールを難しくしている隠れた原因が存在します。これらの原因を知ることで、なぜ今までの努力が実を結ばなかったのかが理解でき、効果的な対策を立てることができるようになります。

鉄分不足

鉄分が不足すると体がエネルギーを効率よく使えなくなり、常に疲れや倦怠感を感じるようになります。この状態で体は「エネルギーが足りない」と判断し、特に糖分の多い食べ物を欲しがるようになります。特に女性は生理で鉄分を失いやすいため、意識的に鉄分を摂ることが大切です。

低栄養

カロリーは十分でも必要な栄養素(ビタミン、ミネラル、良質なタンパク質など)が不足している状態を「低栄養」といいます。体は足りない栄養素を求めて、食欲を増やすことがあります。加工食品ばかり食べていると、カロリーは過剰なのに栄養は不足するという矛盾した状態になりがちです。

睡眠不足の影響

睡眠時間が5時間未満の場合、お腹がいっぱいという信号が減り、お腹が空いたという信号が増えることがわかっています。十分な睡眠は食欲コントロールの基本となります。

ストレスと気持ちによる食べ過ぎ

長く続くストレスは体の中でストレスに関わる物質の分泌を促し、特にお腹周りの脂肪がつきやすく、甘いものが欲しくなりやすくなります。また、寂しさや怒り、退屈などの気持ちが「感情による食べ過ぎ」につながることも多いです。

食欲コントロールを成功させる

ここまで食欲をコントロールしにくくする様々な要因について見てきました。では、実際にどうすれば食欲をうまくコントロールできるのでしょうか?一時的な我慢ではなく、長く続けられる健康的な食習慣を身につけるための具体的な方法をご紹介します。これらの方法は科学的な根拠に基づいていながらも、日常生活に無理なく取り入れられるものばかりです。

<健康的な食生活のために5つのポイントの復習>

1. 血糖値の急激な変動を避ける

食物繊維の多い野菜や海藻を先に食べる
白い砂糖や小麦粉の摂取を減らす
食事と食事の間に長い時間を空けない

2. 小麦粉製品への依存に注意する

パンやめんを毎日食べる習慣を見直す
代わりに雑穀米や胚芽米、イモ類など多様な炭水化物を取り入れる
グルテンフリーの選択肢を時々取り入れてみる

3. 日本人の体質に合った主食を選ぶ

お米(特に胚芽米や雑穀米)を基本にする
お味噌汁や具だくさんの汁物と組み合わせる
和食の基本である「一汁三菜」を意識する

4. 鉄分など必要な栄養素を確保する

鉄分:レバー、赤身肉、ほうれん草、小松菜など
ビタミンB群:卵、魚、大豆製品、全粒穀物など
マグネシウム:ナッツ類、海藻、緑黄色野菜など

5. 適切なエネルギー摂取を心がける

筋肉量を増やす(筋トレやウォーキングなど)
朝食をしっかり食べて一日のリズムを整える
夜遅い食事を避ける

ホールフードを中心にした食事

「ホールフード」とは、精製や加工をあまりしていない、自然に近い形の食品のことです。

例えば:
精製された白い小麦粉ではなく全粒粉
白米ではなく胚芽米、分つき米
加工肉ではなく生の肉
缶詰の果物ではなく生の果物

これらの食品は食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、満腹感も得られやすく、血糖値の急激な変動も抑えられます。

睡眠をしっかりとる

質の良い睡眠(7〜8時間)をとることで

食欲を調整するホルモンのバランスが整う
ストレスホルモンが減り、無駄な食欲が抑えられる
体の回復が進み、代謝が活発になる

栄養バランスの改善

1.タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)を先に食べる(血液中の糖の急上昇を防ぐ)
2.食物繊維(野菜、きのこ、海藻など)を意識的に増やす
3.体に良い油(魚の油、オリーブオイルなど)を取り入れる
4.白いごはん・パンから雑穀米や全粒粉パンへの切り替え

まとめ

食欲のコントロールは単純に意志の強さの問題ではなく、体と脳の複雑な仕組みや環境、気持ちなど様々な要因が絡み合っています。自分の体と脳の仕組みを理解し、適切な方法を組み合わせることで、長く続けられる食習慣の改善が可能になります。

今回のセミナーで学んだ5つのポイント(血糖値の安定、小麦依存への注意、日本人に合った主食、必要な栄養素の確保、適切なエネルギー摂取)を日々の生活に取り入れることで、健康的な食習慣を身につけていきましょう。

何か質問や個別のアドバイスが必要な方は、ぜひコメント欄やお問い合わせフォームからご連絡ください。皆さんの健康的な食生活をサポートできることを楽しみにしています!

投稿者プロフィール

馬場 朝美
馬場 朝美家族まるっと健康トレーナー
パーソナルトレーナー歴20年「人生の輝きは、健康から始まる」

65歳からはじめる健康生活サポート


<私の想い>
高校生の頃、リウマチを患う祖母との経験が、私の原点です。祖母の介護を通じて、私は「健康」がいかに人生の質に影響するかを痛感しました。この経験が、様々な年代の健康をサポートする現在の活動につながっています。


<専門性と人柄>
お客様からは「パーソナル業界の女一寸法師!」「身体のプロ」と評していただいています。身体に対する確かな基礎知識をベースに、一人ひとりの状態から最適なプログラムを提案することを大切にしています。また「自覚がなさそうだけど、本人癒し系」とも言われます。リラックスした雰囲気の中で、無理なく続けられる健康づくりをサポートします。


<65歳からの輝く健康生活>
65歳からの人生は、新たな可能性に満ちています。時間的な余裕が生まれ、自分自身の健康と向き合う絶好の機会です。しかし、年を重ねるにつれて筋肉量が減少し、関節の柔軟性も変化していきます。こうした自然な変化に適切に対応することで、活動的で健康な日々を続けることができます。激しいトレーニングや厳しい制限は必要ありません。一人ひとりの体の状態や生活リズムに合わせた、無理のない方法から始めましょう。


<シニア世代の健康づくりと家族の絆>
65歳以上の方々の健康は、ご家族全体の安心にもつながります。お孫さんとの活発な交流を楽しみ、家族の集まりを元気に過ごすためにも、健康管理は欠かせません。転倒予防や日常動作の改善など、具体的な目標に向けたトレーニングで、いつまでも自立した生活を続けるお手伝いをします。また、ご家族と一緒に取り組める簡単なエクササイズもご提案しています。


<ボディスタジオ湊でのシニア健康サポート>
当サロンは、65歳以上の方々の健康を総合的にサポートする場所です。

・関節や筋肉の状態に合わせた運動プログラム
・転倒予防と体のバランス強化トレーニング
・日常動作を楽にする筋力づくり
・栄養と運動の両面からのアプローチ
・オンライン・対面での継続サポート

<「ボディスタジオ湊」という伴走所>
大学時代、私は60代から80代の方々が生き生きと運動する姿に魅了されました。彼らにとってスポーツクラブは、単なる運動の場ではなく、人生を楽しむ場所でした。当サロンも、そんな場所でありたい。「馬場さんの所に行けば大丈夫」その言葉を胸に、一人ひとりの人生に寄り添う場所づくりを心がけています。疲れているから、痛いから…そんな時こそ、体はケアを必要としています。「来てよかった」「スッキリした」そんな声をいただけることが、私の喜びです。


<あなたの「これから」のために>
健康な身体づくりに、遅すぎることはありません。人生100年時代、65歳はまだ始まりです。あなたの伴走者として、健やかで活動的な毎日をサポートいたします。当サロンを体験されたお客様から「とにかく一回受けてみるべし!」という声をいただいています。まずはカウンセリングで、あなたの「これから」についてお話ししませんか?小さな一歩から、大きな変化が始まります。

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